道草一葉

暮らしの道草をしている時に見つけた一葉の綴り

『セゾン サンカン シオン』〜きつかけはどこにでも。

これまで依存症について


どこか他人事と思えていた


何かの記事で


依存症の親への介護に関連した小説と


紹介されていたので


気になり図書館でリクエスト購入して頂いた


現役の看護師さんである作家前川ほまれさん。


だからか、病院や病気に関わる場面は


リアル感がグッとくる。


アルコール、万引き、ギャンブル等


様々な依存症を患い、快復に向け治療中の


数名の主人公が


繋がりのある短編で構成されていた


依存症は、病気である


再犯は、風邪で鼻水が出る事と同じ症状に過ぎないと、、、


依存症となる要因は、


様々な身近なストレスの重なり合い


誰にでも起こりえるような


他人事ではなかった


依存症は病気であるのに


社会は、自分も含めて病気という括り方を


したくないという風潮があると思う


周囲の者や他人さんに迷惑をかけたり


犯罪に繋がる事があるからかと


しかし、この小説を読み


非難するだけで


断絶や避難するだけでは何の解決にも繋がらない事が


深く心に響いた


そして依存症は、治らない病気と書かれた行に


何とも言えない気持ちが渦巻く


身近な人や大切な人が罹った時


自分が罹った場合


対応策は、今はまだはっきりと見えないけれど


依存症は、誰にも起こり得る病気なのだ


と心に刻んだ📚


読後、翌週のドラマ「イチケイのカラス」が


万引き依存症の内容であった。


心の空洞化から年代の違う2人の主婦が


万引き依存症によって引き起こる事件


心身共に健康でいる


当たり前の様で


実は希少価値なのかも…🧐